[東北新人戦]3決|専大北上が快勝!起用に応えた工藤蒼生と深瀬稟央の活躍でレギュラー争いが活発に
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第22回東北高校新人女子サッカー選手権大会は23日、相馬光陽サッカー場で3位決定戦が行われ、八戸学院光星(青森)と専大北上(岩手①)が対戦。専大北上が7−0で勝利した。
尚志(福島①)との準決勝は延長の末に0−2で敗れた専大北上。この試合からスタメン3人を入れ替えた。この起用に応えて得点にからんだのがMF工藤蒼生(2年)とMF深瀬稟央(1年)である。
前半12分、左サイドからDF大竹夏姫(2年)がスルーパスを放つ。相手サイドバックとセンターバックの間を走り抜けた工藤がボールを受けると、そのままペナルティーエリアに侵入。相手GKをかわしてゴールに流し込む。この得点が先制点となった。その後も工藤は積極的にスペースへボールを呼び込み、ゴールを狙っていった。
2−0で折り返した後半はチームとしてよりパス回しを意識する。工藤も中盤に降りてきてボールを引き出し、攻撃の組み立てに加わった。そして後半23分には、途中出場した大野妃菜(1年)の得点をお膳立てする。
MF白石朝香(2年)からボールを受けると、すぐに前を向きゴールに向かってボールを運ぶ。そして、スペースに走り込もうとしていた大野へ絶妙なスルーパスを通す。飛び出してきたGKより一瞬早く触った大野がゴールネットを揺らした。
大野の2点目をアシストしたのは深瀬である。後半29分、左サイドからクロスを放つと、このボールを正確にトラップした大野が決める。前半は右ウイングとしてスタートした深瀬は、後半開始から左サイドに移っていた。どちらのサイドからもクロスを上げるなど、起点となるプレーを披露している。

「(工藤と深瀬は)普段出ている選手たちと、力的には変わらないと思っています。今大会、どちらかというと出場時間が短かったので、使ってあげたかった。そういう中でスタメン争いがもっともっと熾烈になっていけばいい。あのふたりはそれを見事にやってくれた。いいプレーをたくさんしてくれたかなと思います」と佐藤徳信監督は、起用に応えたふたりを評価する。
専大北上の新チームは昨年から試合に出ていた選手が多い。この日のスタメンのうち昨年10月の選手権東北大会準決勝と3位決定戦で先発出場していたのは8人にものぼる。この中に割って入るのは簡単なことではないが、レギュラー争いはチームを活性化する。ふたりを含めたチャンスを与えられた選手たち、春に入学してくる新入生がチームにどんな変化を与えられるか注目したい。