[インターハイ]帝京長岡が4年ぶり4強、藤本来桃主将「チームがひとつになれた」
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令和6年度 全国高等学校総合体育大会 2回戦
東海大福岡 1-4 帝京長岡
得点:[東海大福岡]井手穂花(32分)、[帝京長岡]三上亜音(5分)、堤なつほ(25分、70+3分)、藤本来桃(68分)
全国高等学校総合体育大会は7月31日、2回戦4試合が行われた。1回戦で四国学院大学香川西(香川)を2-0で下した帝京長岡(新潟)は東海大福岡(福岡)と対戦。4-1で快勝を飾り、準決勝へ駒を進めた。
帝京長岡は前半5分にFW三上亜音(2年)、同25分にFW堤なつほ(3年)がゴール。2点を先行して試合を優位に進めたかに見えた。だが前半32分に失点を喫して折り返し、終盤まで接戦を強いられた。松野智樹監督は次のように試合を振り返る。
「3点目が入りそうなシーンを外した分が、相手の流れにしてしまった。金本だったり、三上もそうだけど、ワンタッチで打てば入ったシーンがたくさんあったと思うんですよね。やっぱり決めないといけないところを外した分は、絶対相手に来るというスポーツなので。リスクを犯してる分、決めれば優位に立てるけども、外してしまうとそれがリスクになる」。
予選から課題となっている、3点目を奪って試合を決定づけること。これが出来なかったために苦しい展開にしてしまった。しかし松野監督はこうも続ける。「今日は1点取られても慌てずに耐えたから、あと2点っていうのが生まれたって思うんですよね」。
「結構苦しかったですね。相手が蹴るサッカーなので、その対処法みたいな。競り合いとかは慣れてないっていうかそんなに得意ではないから、結構きつかったです」と、キャプテンの藤本は振り返る。
ハーフタイムには「前から守備して、蹴らせない」ことを話し合っていた。再三のセットプレーなど、ゴール前で相手の攻撃をはね返しながら、前からのプレッシャーに行く機会を狙っていく。すると徐々に試合の流れが帝京長岡に傾いてきた。2点目を決めてから40分以上にわたる苦しい時間帯に終止符を打ったのがMF藤本来桃である。
後半33分、帝京長岡はフリーキックを獲得。キッカーがペナルティエリア内へ蹴り入れる。このボールは相手に弾かれるが、こぼれ球に反応した藤本が右足を振り抜く。これがゴールに吸い込まれ、帝京長岡が待望の3点目を奪取する。さらにアディショナルタイムにはカウンターからダメ押しの4点目を決め、4-1としてタイムアップの笛を迎えた。
「チームが1つになってできたゲームだった」。藤本は開口一番、チームの団結力を口にした。さらに、ここまでの2試合でチームとして積み上げられていると感じていることは何か?という問いに対して、次のように話した。
「みんながみんなのことを信頼してプレーしてる。走っているところにボールが出てきたり、守備もちゃんとカバーがいて、だから自分たちなら絶対できるっていう自信をみんなが持てていると思います」。
その言葉はまさに、前回の取材時に彼女が最も気を配っていたこと。チームの強みとして挙げていたことである。めざしていたチームのあり方をピッチで表現した結果、チームは4年ぶりの3位入賞を果たした。冬の選手権では、めざしている結果をつかむため、さらに積み上げていく。
2024年7月31日(水)
令和6年度 全国高等学校総合体育大会 2回戦
東海大福岡 1-4 帝京長岡
得点:[東海大福岡]井手穂花(32分)、[帝京長岡]三上亜音(5分)、堤なつほ(25分、70+3分)、藤本来桃(68分)
全国高等学校総合体育大会は7月31日、2回戦4試合が行われた。1回戦で四国学院大学香川西(香川)を2-0で下した帝京長岡(新潟)は東海大福岡(福岡)と対戦。4-1で快勝を飾り、準決勝へ駒を進めた。
帝京長岡は前半5分にFW三上亜音(2年)、同25分にFW堤なつほ(3年)がゴール。2点を先行して試合を優位に進めたかに見えた。だが前半32分に失点を喫して折り返し、終盤まで接戦を強いられた。松野智樹監督は次のように試合を振り返る。
「3点目が入りそうなシーンを外した分が、相手の流れにしてしまった。金本だったり、三上もそうだけど、ワンタッチで打てば入ったシーンがたくさんあったと思うんですよね。やっぱり決めないといけないところを外した分は、絶対相手に来るというスポーツなので。リスクを犯してる分、決めれば優位に立てるけども、外してしまうとそれがリスクになる」。
予選から課題となっている、3点目を奪って試合を決定づけること。これが出来なかったために苦しい展開にしてしまった。しかし松野監督はこうも続ける。「今日は1点取られても慌てずに耐えたから、あと2点っていうのが生まれたって思うんですよね」。
帝京長岡は2点を決めた後、セットプレーの流れから東海大福岡に1点を返されてしまう。2-1で折り返した後半も選手を入れ替えて追い上げを図った相手にペースを握られ、耐え凌ぐ時間帯がつづく。
「結構苦しかったですね。相手が蹴るサッカーなので、その対処法みたいな。競り合いとかは慣れてないっていうかそんなに得意ではないから、結構きつかったです」と、キャプテンの藤本は振り返る。
ハーフタイムには「前から守備して、蹴らせない」ことを話し合っていた。再三のセットプレーなど、ゴール前で相手の攻撃をはね返しながら、前からのプレッシャーに行く機会を狙っていく。すると徐々に試合の流れが帝京長岡に傾いてきた。2点目を決めてから40分以上にわたる苦しい時間帯に終止符を打ったのがMF藤本来桃である。
後半33分、帝京長岡はフリーキックを獲得。キッカーがペナルティエリア内へ蹴り入れる。このボールは相手に弾かれるが、こぼれ球に反応した藤本が右足を振り抜く。これがゴールに吸い込まれ、帝京長岡が待望の3点目を奪取する。さらにアディショナルタイムにはカウンターからダメ押しの4点目を決め、4-1としてタイムアップの笛を迎えた。
「チームが1つになってできたゲームだった」。藤本は開口一番、チームの団結力を口にした。さらに、ここまでの2試合でチームとして積み上げられていると感じていることは何か?という問いに対して、次のように話した。
「みんながみんなのことを信頼してプレーしてる。走っているところにボールが出てきたり、守備もちゃんとカバーがいて、だから自分たちなら絶対できるっていう自信をみんなが持てていると思います」。
その言葉はまさに、前回の取材時に彼女が最も気を配っていたこと。チームの強みとして挙げていたことである。めざしていたチームのあり方をピッチで表現した結果、チームは4年ぶりの3位入賞を果たした。冬の選手権では、めざしている結果をつかむため、さらに積み上げていく。