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[選手権東北大会]常盤木学園FW東堂正枝、今大会1ゴールも攻撃の起点としても大きな役割果たす

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

2023年10月29日(日)
第32回全日本高等学校女子サッカー選手権東北大会 決勝
‪常盤木学園 5-3 聖和学園
得点:[常盤木]白木珠奈(2分)、東堂正枝(10分)、岡村まどか(34分)、佐藤瑞希(47分、53分)、[聖和学園]米村歩夏(14分)、遠藤瑚子(40分)、本田悠良(65分)


10月28日にJヴィレッジスタジアムで行われた第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東北大会の決勝戦は常盤木学園(宮城①)と聖和学園(宮城②)が対戦。宮城県大会決勝と同じ組み合わせになった試合は、開始早々に先制した常盤木学園が終始リードする展開となり、両チーム合わせて34本のシュートを記録した撃ち合いを5-3で制した。

5得点のうち4ゴールに絡んだのがFW佐藤瑞希(3年、府ロクレディース)である。

前半2分にはFW白木珠奈(3年、白岡SCL)、同10分にはFW東堂正枝(2年、北海道リラ・コンサドーレ)の得点をアシスト。後半7分には自身が蹴ったコーナーキックがゴールラインを割り、この日の1点目を記録する。

同13分にはDF岡村まどか(3年、ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ)が相手の横パスをインターセプトして佐藤へ預ける。これをドリブルで運んだ佐藤がペナルティーエリア手前で左足を振り抜くと、ボールはGKの手をはじいてゴールに吸い込まれていった。



チームの2点目を決めたのはFW東堂正枝である。

DF岸仁美(3年、浦安FAセレイアス)が右サイドからセンタリング。このボールを佐藤が落とすと、MF髙木沙都(2年、東京BARUS FC)が佐藤へ戻す。佐藤からのパスを受けた東堂は、「相手が来たからちょっと横にずらしてシュートを狙いました」と、対応する聖和DFを外して右足を振り抜いた。

準決勝ではワントップを務めた東堂だったが、この日は白木とツートップを組んだ(準決勝では白木は右ウイング)。ツートップが互いを意識して動き、周囲の味方とも連携する。

「珠奈の動きを見て動いたり、自分が動いたスペースに珠奈が入って、そこからゴールに向かっていけるように意識しました」(東堂)。

左右に流れてサイドの選手との関係性を作ることが多かった白木に対して、東堂はたびたび中盤に降りてきて、DFからのパスコースに顔を出してくさびのパスを受ける。ふたりの動きにより中盤でタメを作り、後方からの攻撃参加が可能になった。

ツートップが先制点、追加点を決めたが、攻撃の起点となるプレーでも大きな役割を果たしていた。