[インターハイ]専大北上MF昆野杏梨、攻守に貢献したボランチが絶対女王のゴールネットを揺らす同点弾!
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令和6年度 全国高等学校総合体育大会 1回戦
藤枝順心 1(4PK2)1 専大北上
[藤枝順心]植本愛実(28分)、[専大北上]昆野杏梨(70+3分)
全国高等学校総合体育大会は7月30日、1回戦8試合が行われた。専大北上(岩手)は藤枝順心(静岡)と対戦。0-1で迎えた後半終了間際に追いついたが、PK戦の末に敗れた。
前半は守備重視の戦いで藤枝順心の攻撃を耐え凌ぐ。前半28分にはMF植本愛実(3年)にミドルシュートを決められ、先制点を許した。だがその後も集中力を切らさず粘り強い守備で追加点を与えない。
ダブルボランチの一角を務めるMF昆野杏梨(3年)も守備に奔走する。後半16分には藤枝順心FW藤原凛音(3年)がペナルティエリア内でボールを受ける。シュート体勢に入ったところで、スライディングでブロックしたのはゴール前に戻ってきた昆野。絶体絶命のピンチを体を張って防いだ。
ゴール前で相手の攻撃をはね返すだけではなかった。選手交代などをきっかけに前からの圧力を強めていく。後半33分には素早い攻守の切り替えから相手陣内でボールを奪うと、昆野からのパスを受けた途中出場のMF工藤梨乃(3年)のシュートを引き出す。
そして後半終了間際、昆野を含めたチームの献身的な守備が実るときがついにやってくる。後半35+3分、専大北上はコーナーキックを獲得する。提示されたアディショナルタイムは3分、時計の針は2分を回っていた。これがラストチャンスである。
これは後半12分、専大北上フリーキックの場面。キッカーのMF高鹿沙紀(2年)がニアポスト付近に蹴ったボールを昆野が頭で合わせる。ここまでで最大の決定機だったが、シュートは枠をとらえられなかった。そして最後にめぐってきたチャンス。キッカーは今回も高鹿だった。
「2年生にヘディングが強い子がいるので、その子をニアに置いて、自分はファーにいた。ニアでもファーでも絶対に決めるっていう気持ちを持って。そしたら髙鹿が蹴ったボールが自分にドンピシャで来たので、しっかり頭で押し込んで決め切ることができました」。
ゴール前の密集からファーポスト付近に昆野が回り込むと、そこに高鹿からフワリと浮かせたボールが届けられる。これをヘディングで合わせたボールがゴールネットを揺らした。藤枝順心がキックオフした直後にタイムアップの笛が鳴る。決着はPK戦に委ねられることとなり、これを制した藤枝順心が2回戦へ駒を進めている。
攻守に、より正確に言えば、この日は守備的なプレーで奮闘しながらゴールも決めた昆野は試合後、この試合での手応えや課題について、悔しさを滲ませながらも話してくれた。
「後半に入って、専大北上も距離を近くボールを回して相手陣地まで運ぶシーンが増えた。そこは収穫だったと思うのと、課題はチームとしての守備はできてるけど、個人としてチャレンジして奪いきるだとか、そういう部分がまだ足りない。個での強さが課題かなと思います」。
この試合で得た収穫と課題を整理して、昆野にとって最後の選手権に向けて突き進む。
2024年7月30日(火)
令和6年度 全国高等学校総合体育大会 1回戦
藤枝順心 1(4PK2)1 専大北上
[藤枝順心]植本愛実(28分)、[専大北上]昆野杏梨(70+3分)
全国高等学校総合体育大会は7月30日、1回戦8試合が行われた。専大北上(岩手)は藤枝順心(静岡)と対戦。0-1で迎えた後半終了間際に追いついたが、PK戦の末に敗れた。
前半は守備重視の戦いで藤枝順心の攻撃を耐え凌ぐ。前半28分にはMF植本愛実(3年)にミドルシュートを決められ、先制点を許した。だがその後も集中力を切らさず粘り強い守備で追加点を与えない。
ダブルボランチの一角を務めるMF昆野杏梨(3年)も守備に奔走する。後半16分には藤枝順心FW藤原凛音(3年)がペナルティエリア内でボールを受ける。シュート体勢に入ったところで、スライディングでブロックしたのはゴール前に戻ってきた昆野。絶体絶命のピンチを体を張って防いだ。
ゴール前で相手の攻撃をはね返すだけではなかった。選手交代などをきっかけに前からの圧力を強めていく。後半33分には素早い攻守の切り替えから相手陣内でボールを奪うと、昆野からのパスを受けた途中出場のMF工藤梨乃(3年)のシュートを引き出す。
そして後半終了間際、昆野を含めたチームの献身的な守備が実るときがついにやってくる。後半35+3分、専大北上はコーナーキックを獲得する。提示されたアディショナルタイムは3分、時計の針は2分を回っていた。これがラストチャンスである。
昆野は体を張ったプレーで守備面での貢献度も高かった。
ゴール前に立つ昆野は後半のあるプレーを思い返していた。「ひとつ前のコーナーでも自分がボール触っていた。コーナーが取れた時にもうこれは決めるしかないなって思った」。これは後半12分、専大北上フリーキックの場面。キッカーのMF高鹿沙紀(2年)がニアポスト付近に蹴ったボールを昆野が頭で合わせる。ここまでで最大の決定機だったが、シュートは枠をとらえられなかった。そして最後にめぐってきたチャンス。キッカーは今回も高鹿だった。
「2年生にヘディングが強い子がいるので、その子をニアに置いて、自分はファーにいた。ニアでもファーでも絶対に決めるっていう気持ちを持って。そしたら髙鹿が蹴ったボールが自分にドンピシャで来たので、しっかり頭で押し込んで決め切ることができました」。
ゴール前の密集からファーポスト付近に昆野が回り込むと、そこに高鹿からフワリと浮かせたボールが届けられる。これをヘディングで合わせたボールがゴールネットを揺らした。藤枝順心がキックオフした直後にタイムアップの笛が鳴る。決着はPK戦に委ねられることとなり、これを制した藤枝順心が2回戦へ駒を進めている。
攻守に、より正確に言えば、この日は守備的なプレーで奮闘しながらゴールも決めた昆野は試合後、この試合での手応えや課題について、悔しさを滲ませながらも話してくれた。
「後半に入って、専大北上も距離を近くボールを回して相手陣地まで運ぶシーンが増えた。そこは収穫だったと思うのと、課題はチームとしての守備はできてるけど、個人としてチャレンジして奪いきるだとか、そういう部分がまだ足りない。個での強さが課題かなと思います」。
この試合で得た収穫と課題を整理して、昆野にとって最後の選手権に向けて突き進む。